2.神社・寺院巡り

沼島八幡神社|御朱印と巡る国生み神話の島・淡路島沼島

沼島八幡神社の石段と鳥居

国生み神話の舞台として知られる淡路島。
その南に浮かぶ小さな島・沼島を歩いて巡るうえで、ひとつの起点となるのが沼島八幡神社です。

沼島港からほど近い場所に鎮座し、島内の信仰を今に伝える神社として、長く大切に守られてきました。

また沼島八幡神社では、「自凝(おのころ)神社」「厳島神社(弁天さん)」「神明神社」
——島内に点在する三社の御朱印も、まとめていただくことができます。

この記事では、沼島八幡神社を起点に、国生み神話の島・沼島に息づく信仰と見どころを紹介します。

🌿沼島八幡神社を参拝するには、まず淡路島から船で沼島へ渡ります。
沼島への行き方や船の時刻については、別記事で紹介しています。

沼島八幡神社とは|国生み神話の島を見守る社

沼島八幡神社の境内から望む沼島港の風景

境内からは、沼島港と島の集落を望むことができます。

立地

沼島八幡神社は、沼島港から海岸沿いを歩いて約5分ほどの場所に鎮座しています。
島に到着して間もなく辿り着ける立地で、港から集落を抜け、緩やかに高台へと上がった先にあります。

境内は静かな森に包まれ、沼島港を一望できる静かで落ち着いた空間です。

島との関わり

沼島八幡神社は、島の人々の暮らしとともに信仰されてきた神社です。
航海の安全や豊漁、日々の平穏を祈る場として、今も大切にされています。

また、沼島を訪れた人が最初に立ち寄り、島内の神社を巡る起点となる場所でもあります。
国生み神話の舞台である沼島を、静かに、そして変わらず見守り続けてきた神社といえるでしょう。

なお、沼島に鎮座する自凝(おのころ)神社は、淡路島本島にある「おのころ神社」とは別の神社です。

沼島八幡神社の御由緒

沼島八幡神社の拝殿に掲げられた八幡宮の扁額

沼島八幡神社の創建は1436年(永享8年)。
京都の石清水八幡宮から分霊を勧請し、現在の社殿が整えられました。

高台の静かな森に囲まれたこの地は、社殿が建てられる以前から、島の氏神様の森として大切に守られてきた場所です。

毎年5月3日・4日に行われる春祭りでは、沼島水軍を彷彿とさせる勇壮な神事が行われ、だんじりが海へと入り、海上安全と豊漁が祈られます。

この祭りは、沼島と海、そして人々の歴史が今も受け継がれていることを感じさせてくれる行事です。

御祭神とご利益

沼島八幡神社の拝殿正面

御祭神

誉田別命(ほんだわけのみこと)八幡神 

足仲津彦命(たらしなかつひこ)仲哀天皇の別名で神功皇后の夫

気長足媛命(おきながたらしひめのみこと)神功皇后の別名で仲哀天皇の妻

ご利益

国家鎮護、産業振興、勝運招来、厄難除け、子孫繁栄、家運隆昌、教育、交通安全、悪病災難除けなど

境内に祀られる神々

恵美須神社

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社 恵美須神社

御祭神とご利益

御祭神 
事代主命 大国主命の御子神

ご利益 
事代主命は「えびす様」として知られており、金運や商売繁盛のご利益があるとされています。

海積神社

兵庫県南あわじ市 沼島神社 海積神社

御祭神とご利益

御祭神 
豊玉媛命(とよたまひめのみこと)
塩筒翁命(しおつちおじのみこと)

ご利益 
開運招福、海上安全、長寿延命、家内安全、夫婦円満、安産

住吉神社・日吉神社

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社

住吉神社

御祭神 
中筒翁命(なかつつのおじのみこと)住吉三神の一柱

ご利益 
航海安全、心身の清浄、災難除け

日吉神社

御祭神 
大山祇命(おおやまづみのかみ)山の神様

ご利益 
金運上昇、商売繁盛、農林業繁栄

平野神社・八坂神社 

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社

平野神社

御祭神 
天太玉命(あめのふとだまのみこと)あらゆるモノを生み出す力を持つ神様

ご利益 
ものづくりや事業の繁栄、商売繁盛、技術向上、学業向上

八坂神社

御祭神 
素戔鳴命(すさのおのみこと)

ご利益 
厄除け、病気平癒、心身健全、安産、縁結び、商売繁盛

沼島八幡神社を起点に巡る、沼島の神社と聖地

沼島の神社巡りは「八幡神社」から始まる

沼島は、島を一周しても徒歩で2時間ほどの大きさで、神社や聖地も比較的近い距離に点在しています。

その中でも、御朱印の受付を行っている沼島八幡神社は、神社巡りの起点として最初に訪れたい場所です。

まず沼島八幡神社に参拝し、御朱印をいただいてから島内を歩くことで、国生み神話にゆかりのある聖地や、海とともに信仰されてきた神社を、無理なく巡ることができます。

島内は舗装された道も多く、雨の日でも歩いて巡ることはできますが、季節によって服装や足元には少し注意が必要です。
夏は日差し対策を、冬は海風を防ぐ防寒対策をして巡ると、より快適に歩くことができます。。

あわせて訪れたい沼島の聖地・神社

🌿沼島を象徴する奇岩。国生み神話とも深く結びつく、島を代表するパワースポットです。

🌿国生み神話の舞台とされる、沼島を語るうえで欠かせない自凝神社。

🌿 海に近い場所に鎮座する、島の人々に親しまれてきた弁天さんの社です。

🌿 港を見下ろす高台にひっそりと建つ、小さくも印象に残る神社です。

境内の見どころ

上立神岩を模した手水鉢

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社

入り口の鳥居をくぐってすぐ右手にある手水鉢です。

鉢の向こう側の縁に立つ岩。どこかで見た覚えはないでしょうか。

実はこの岩は、国生み神話ゆかりの聖地「上立神岩」を小ぶりに再現したものです。
中央には、上立神岩にも見られるハート型のくぼみがあります。

拝殿手前の手水舎

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社

古くからあると思われる手水鉢。「御手洗」と彫られています。

拝殿と奉納画

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社

沼島八幡神社の拝殿には、靴を脱いで上がることができます。
参拝の際は、土足厳禁となっていますので注意してください。

拝殿の右側には住吉神社と日吉神社、左側には平野神社と八坂神社が祀られています。

内部には、色鮮やかな奉納画が飾られており、島の人々の信仰と歴史が今も大切に受け継がれていることを感じさせてくれます。

巨木散歩道

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社

境内を歩いていると、「この上 憩いの森広場 その奥 巨木散歩道」と書かれた看板が目に入ります。

その案内に誘われるように、森の奥へと足を運んでみました。

素朴な石の階段を上っていくと、やがて現れるのが、複雑な形をした立派な巨木です。

この巨木散歩道は、古くから沼島八幡神社の鎮守の森として、島の人々によって大切に守られてきました。

木々に囲まれた空間には、観光地というよりも、島の信仰と暮らしが息づく静かな時間が流れています。

授与品のご案内

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社 授与品

受付場所は、階段下にある宮司さんのお宅になります。

🌿お守りを複数いただいたときや、大切に持ち歩きたい方には、がま口タイプのお守り袋も便利です。
中が見やすく、いくつかのお守りをまとめて入れられるのでおすすめです。

沼島八幡神社の御朱印

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社 御朱印

御朱印の受付場所と初穂料

沼島八幡神社の御朱印は、境内の階段下にある宮司さんのお宅で受け付けています。

  • 受付時間:9:00 ~ 16:00
  • 初穂料:300円

沼島八幡神社でいただける4社の御朱印

兵庫県南 あわじ市 沼島八幡神社 御朱印

沼島八幡神社の宮司さんは女性の方で、「神明神社」「厳島神社(弁天さん)」「自凝(おのころ)神社」
——沼島に鎮座する三社の宮司を兼任されています。

これら三社はいずれも、普段は無人の神社で、御朱印の受付やお守りなどの授与は、沼島八幡神社で行われています。

沼島八幡神社では、4社の御朱印を、まとめていただくことができます。

沼島を訪れ、神社巡りをする際は、まず沼島八幡神社に参拝し、御朱印をいただいてから島内を巡る流れがおすすめです。

  • 初穂料:各300円

🌿雨の日や移動の多い参拝では、御朱印帳カバーがあると安心です。
水濡れや汚れから守ってくれるので、大切な御朱印帳を、きれいなまま持ち歩くことができます。

小雨の中、船から見えた虹

兵庫県南あわじ市 沼島八幡神社 虹

御朱印をいただいた際、宮司さんと少しお話をする機会がありました。
そのとき「お天気は大丈夫でしたか?」と声をかけてくださり、私は「船が出るときに、ちょうど雨が降ってきたのですが、虹が出ていたんですよ。今は、雨もやんでいます。」と答えました。

すると宮司さんは、「そうなんですね。それは喜ばれてるということですね」と、穏やかに話してくださいました。

神様に歓迎されている——
そう受け取ってもよい出来事だったのかもしれないと思い、あらためて感謝の気持ちが湧いてきました。

沼島八幡神社のアクセスと基本情報

八幡神社 基本情報

  • 名 称:沼島八幡神社
  • 所在地:〒656-0961 兵庫県南あわじ市沼島2521
  • 電 話:0799-57-0146
  • アクセス:沼島港から徒歩 約5分
  • 参拝時間:境内自由

島内の移動について

沼島は徒歩で巡れる大きさの島で、沼島八幡神社を起点に、神社や聖地を歩いて訪れることができます。

中心地は舗装された道も多く、ゆっくりと歩きながら島の空気を感じる旅に向いています。

マップ

沼島へのアクセス

🌿沼島への行き方や船の時刻については、こちらの記事で詳しくまとめています。

合わせて読みたい

沼島へは日帰りでも訪れることができますが、淡路島に宿泊して、少し足を延ばす旅のプランもおすすめです。

前日は淡路島でゆっくり過ごし、翌日に土生港から船で沼島へ渡れば、時間に追われることなく、島の神社巡りを楽しむことができます。

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まとめ|沼島八幡神社から始まる、沼島の神社巡り

淡路島の南に浮かぶ沼島は、国生み神話の舞台として知られ、島全体に静かな信仰の空気が流れています。

その中で沼島八幡神社は、島内の神社巡りの起点となり、今も人々の祈りを受け止めてきた場所です。

無人の神社が多い沼島では、まず沼島八幡神社に参拝し、御朱印をいただいてから島内を歩くことで、神社や聖地を無理なく、心静かに巡ることができます。

境内から望む港の景色や、鎮守の森に続く巨木散歩道、そして参拝の合間に出会った小さな出来事のひとつひとつが、沼島という島のやさしさをそっと伝えてくれました。

沼島八幡神社を起点に、国生み神話の島・沼島を、自分の歩幅で巡ってみてください。

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