気が付くとマンションのベランダに鳩が巣を作って卵を産んでしまっていたら…。それは大変困った状況。早めの対策が必要です!
この記事ではベランダに鳩が卵を産んでしまった時の対処法を解説しています。
もしもベランダに鳩が卵を産んでいたら
知らない間に鳩がベランダに巣を作り、卵を産み、雛が孵化していたらどうする⁉
鳩の卵が孵化するのは、産卵からおよそ2~3週間。卵が孵化すると雛の成長は早く、日増しに鳴き声も大きくなり、大量の糞にコバエなどの害虫も発生。雛が巣から出て歩き回るようになると巣以外の場所にもフンをし、親鳥のフンも。鳩は食欲旺盛でそれが大量のフンになります。
ベランダの床や手すり、エアコンの室外機の上などもフンだらけ、という大変な事態に。
卵が孵化してから雛が巣立つまでは、約3週間から1か月ほどかかります。
実際に我が家のベランダに鳩が卵を産んで、雛が巣立つまで見守った、というエピソードはこちらの記事で↓↓↓↓↓↓
鳩が巣作りを始めていたら
鳩がペアで来るようになり、小枝を運んで来るようになったら、すでに巣作りを始めています。
一日でも早く対策をする必要があります。
鳩が運んできた小枝を見つけたらすぐに処分する。鳩の糞はすぐに除去して清掃する。隙間や物かげに入れないようにする。などの対策が必要ですが、鳩が一度巣作りを始めると、かなり執着心が強く、追い払うだけでは、しつこくやって来ます。
鳩の作りかけの巣や運んできた小枝を処分したからといって、安心してはいけません。次の日には巣が完成して卵を産んでいるかもしれません。油断をしてはいけません。
鳩の巣や卵を駆除してもいいの?
もしも、自宅のベランダに鳩が巣を作って卵を産んでいいるのを見つけた場合、どうすればいいのでしょうか?
「雛が産まれても困るし卵を処分したい!」と思うかもしれませんが、これは法律違反になります。
実は、鳩は『鳥獣保護法』で守られていて、許可なく傷つける・動かすことは禁止されています。
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(※抜粋)
(鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の禁止)
第八条 鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。
第六章 罰則
第八十三条 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
一 第八条の規定に違反して狩猟鳥獣以外の鳥獣の捕獲等又は鳥類の卵の採取等をした者(許可不要者を除く。)
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 | e-Gov法令検索より引用
そうなんです。自宅のマンションのベランダでも敷地でも、鳩が巣を作って卵も産んでいたとなっては、もはや許可なく卵を採ること、捨てること、卵がある巣を移動させることも違反になります。
この法律に違反してしまうと、最悪の場合1年以下の懲役または、100万円以下の罰金が科せられてしまうこともあります。
鳩が小枝を運び出したら巣作りを始めています。巣だけの状態なら処分しても問題はありません。卵を産む前に巣を処分して鳩が来ないように対策をするのが一番です。
それでも鳩が卵を産んでしまったら?
鳩が卵を産んでいた時の対処法
それでは3つの対処法をそれぞれ詳しく解説していきます。
対処法 1. 雛が巣立つまで見守る
可能であれば雛が成長して巣立ちするまで気長に待つという方法です。
実際に鳩の雛が巣立つまでを見守った経験からメリットとデメリットを解説します。
メリット
雛の成長の過程を観察することができるし、見ていてかわいい。ただ、これ以外のメリットは特にない.....。
デメリット
卵が産まれてから孵化するまで約2~3週間、巣立つまで約30~40日。産卵から巣立つまでは、およそ1か月半~2か月程かかります。
羽音や鳴き声などの騒音。お隣とのベランダの間隔が狭い場合には、ご迷惑をかけることもあります。
ベランダがフンで汚れ不衛生になるのでこまめな清掃が必要。コバエなどの害虫が発生することもあります。
また、鳩のフンには様々な病原菌が含まれていることがあり、感染症など健康被害へのリスクもあります。
鳩のフンから感染する代表的な病気は、サルモネラ中毒、クリプトコッカス病、オウム病、ニューカッスル病、ヒストプラズマ症などです。
雛が巣立った後に残された巣の残骸とフンの清掃・消毒が必要です。
このようにデメリットの方が圧倒的に多いですが、一度雛が巣立つまで見守ると決めたなら、最後まで優しい気持ちで見守ってあげましょう!
鳩が巣立ったのを確認したらすぐに巣を撤去し、清掃・消毒をしましょう。卵や雛がいない巣は撤去しても法律違反にはなりません。
そして、再び巣を作られないように鳩対策をしましょう!これが肝心です。
鳩は帰巣本能が強いので巣立った後も夕方になると、巣があった場所へ帰ってきて寝ぐらにしたりします。また、ほかのペアが来て、からになった巣を自分たちの巣にして卵を産んだりもします。
できれば防鳥ネットを張って入れなくするなどの対策をすることが必要です!
対処法 2. 自治体に許可を得て卵を駆除する
自治体に鳥獣捕獲許可申請書を提出し、許可がおりたら卵の駆除をする方法。
メリット
費用がかからず、法令に違反することなく巣と卵を駆除することができる。
デメリット
許可申請書を提出する手間がかかる。申請から許可が下りるまで約1週間から10日ほどかかる。
許可が下りても残念ながら自治体では駆除をしてくれませんので、自分自身で卵の駆除をする必要があります。
最寄りの自治体に相談をして申請書類の入手方法や書き方、必要書類、提出の仕方、駆除した巣と卵の処分方法などを確認しましょう。
申請書はお住いの市町村、または都道府県のホームページからダウンロードできるところもあります。
許可を得てご自分で駆除される場合には一日も早く申請をしましょう。先延ばしにしていると許可が下りる前に卵がかえって雛になってしまうこともあります。
雛になってしまうとご自分で駆除することは心理的にも難しくなってしまいます。
対処法 3. 鳩対策・駆除の専門業者に依頼する
鳩対策・駆除の専門業者に駆除の依頼をする方法。
メリット
電話やウェブサイトから簡単に駆除の依頼をすることがきる。専門的な知識はもちろんのこと、駆除の許可も得ているため安心して任せることができる。
駆除後の清掃・除菌をしてもらうことができる。鳩が二度と巣を作らないように防鳥ネットを張るなどの対策をしてもらうこともできる。
デメリット
費用がかかる。
専門業者に依頼すると費用は掛かりますが、すぐに駆除してもらえ、駆除した後きれいに清掃・除菌をしてもらうことができます。また、鳩がにどとベランダに来ないようにアドバイスをしてもらったり、対策をしてもらうこともできます。
実際に鳩がベランダに卵を産んでいて雛が育つまで見守ったという経験をしてみて、雛が巣立った後の清掃だけでも専門業者に依頼すればよかったなぁと思っています。
なにしろ雛が巣立った後には巣の残骸と大量のフンが残され、おまけにベランダのあちこちがフンだらけ。床やエアコンの室外機の上にこべり付いたフンは水で洗い流してもなかなか取れませんでした。
さらに鳩のフンには感染症を引き起こす病原菌が含まれていることもあり、健康被害を及ぼす危険性もあるので、清掃をしながらアルコール消毒もしましたが、普通の清掃と違って大変な作業でした。
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鳩が卵を産んでいた時の対処法まとめ
ここまで3つの対処法を解説してきましたが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
デメリットをどれくらい許容できるかが判断の基準になりますが、被害を最小限に、手間をかけず安心安全に駆除するには専門業者に依頼するのがおすすめです。
ですが、駆除することよりも、できれば鳩を寄せ付けず、巣を作られないようにしたいものです。