
「必ず願いがかなう」と伝えられる、一願成就の神様──鹿嶋神社。
兵庫県高砂市に鎮座する鹿嶋神社は、「一人一願、心を込めて祈ればその願いは必ず叶う」と信仰されてきた、由緒ある神社です。
合格祈願や病気平癒、人生の節目の願掛けなど、切なる思いを胸に、多くの参拝者が全国から訪れます。
この記事では、鹿嶋神社の御由緒やご利益、一願成就の風習「ご神殿廻り」の作法、御朱印情報、初詣や合格祈願で訪れる際のポイントまで、写真とともに詳しくご紹介します。
「本気の願い」を胸に抱いて参拝したい方に、ぜひ一度訪れてほしい神社です。
兵庫県高砂市 鹿嶋神社とは|一願成就で知られる理由
鹿嶋神社は、兵庫県高砂市北部の自然豊かな地に鎮座する古社です。
「一人一願」の信仰が今も大切に受け継がれており、願いは欲張らず、ひとつだけ心を込めて祈る──
その姿勢こそが、鹿嶋神社が「一願成就の神様」と呼ばれる理由です。
鹿嶋神社の御由緒
鹿嶋神社は、聖武天皇の勅願により播磨国に国分寺が建立された際、その東院・大日寺の鎮護神として祀られたのが始まりと伝えられています。
戦国時代、天正6年(1578年)に羽柴秀吉による神吉城攻めの戦火に巻き込まれながらも、奇跡的にご神殿は焼失を免れたと伝えられています。
このこともまた、鹿嶋神社の霊験を語る逸話のひとつです。
鹿嶋神社のご祭神
武甕槌命(たけみかづちのみこと)
雷神であり、武勇と剣の神。
勝負運・合格祈願・決断の後押しにご利益があるとされます。
経津主命(ふつぬしのみこと)
刀剣の神であり、国譲りを成就させた調和と決断の神。
人生の転機や大きな選択を控えた人に信仰されています。
鹿嶋神社のご利益|一願成就をはじめとする御神徳
鹿嶋神社のご利益
- 一願成就
- 合格祈願・必勝祈願
- 病気平癒
- 厄除け・開運
- 縁結び・安産祈願
人生の節目に「どうしても叶えたい願い」がある方が多く参拝される神社です。
鹿嶋神社の象徴|日本最大級のチタン製大鳥居

参道入口に立つチタン製大鳥居は、高さ26m・幅35m。
日本最大級の規模を誇ります。
平成10年、未来への願いを込めて最新技術で建立されたこの鳥居は、鹿嶋神社の過去と未来をつなぐ象徴的存在です。
鹿嶋神社の参道と境内の様子
赤門

🔖「一願成就 鹿嶋神社」と掲げられた赤門が印象的。
石の鳥居

🔖境内参道入り口の鳥居と傾いて寄り添う杉の木。
燈籠の並ぶ参道

🔖苔むした燈籠が立ち並び、静かで清らかな空気に包まれます。

🔖季節ごとに表情を変える境内の景色も、鹿嶋神社の魅力の一つです。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の静寂と、訪れるたびに異なる美しさに出会えます。
手水舎で参拝前に心身を清める

🔖手水舎で手と口を洗い、心身を清め、静かな気持ちでご本殿へ向かいましょう。

🔖手水舎には鹿嶋神社の象徴で神様の使いである神鹿が掘られた石柱があります。
ご本殿へと続く階段

🔖木々と燈籠に囲まれた石段の前に立つと、自然と背筋が伸び、気持ちも静かに整っていきます。
朱色の随神門

🔖石段を上りきると、そこには静かに祈りが集まる場所がありました。
大理石の狛犬


随神門の両脇には、やわらかな光を受けて白く輝く、大理石の狛犬が鎮座していました。
この狛犬は、鹿嶋神社の中でもひときわ存在感のある見どころのひとつです。
鹿嶋神社ご本殿|祈りが集まる「一願成就」の聖地

ご本殿は、穏やかでありながら張り詰めた空気が漂います。
多くの人が、言葉少なに、ただ一つの願いを胸に祈る場所です。
鹿嶋神社独自の参拝風習「ご神殿廻り」

鹿嶋神社には、「ご神殿廻り」と呼ばれる独自の参拝風習があります。
これは、願いを込めながら、数え年の年齢と同じ回数だけご本殿の周囲を廻るというもの。
お百度参りにも通じる、一願成就のための祈願方法です。
ご神殿の右手には「祈願竹(きがんだけ)」が用意されており、廻る回数分の竹を持ち、一周するごとに一本ずつ所定の箱へ戻していきます。
すべての竹を戻し終えたとき、間違いなく数え年の回数を廻れたことになります。
必ず行わなければならない参拝作法ではありませんが、病気平癒や合格祈願など、強い願いを持つ方の多くが、このご神殿廻りで祈願されています。
※なお、ご神殿廻りの際にご本殿背面をノックする行為は作法に反します。
鹿嶋神社の公式案内でも注意が呼びかけられていますので、心に留めておきましょう。
奉納と祈願のかたち|千羽鶴・絵馬について
ご神殿の周囲には、願いを込めた絵馬や千羽鶴が数多く奉納されています。
千羽鶴には、平和や幸福、病気平癒などを願う気持ちが込められ、一羽一羽、丁寧に折られた鶴が束ねられています。
千羽鶴を奉納する場合は、事前に社務所へ申し出ます。
折り鶴は必ずしも1000羽である必要はなく、ひとまとめに束ねられていれば奉納可能とのこと。
社務所で付札を受け取り、
奉納者名と奉納日(年月日)を記入して千羽鶴に付けます。
奉納に必要な器具は、社務所で借りることができます。
奉納された千羽鶴は、付札の日付に基づき、翌年度の一願祭などで祈祷された後、護摩木とともにお焚き上げされます。
境内に並ぶ色とりどりの千羽鶴からは、それぞれの切実な願いと、祈りの深さが静かに伝わってきます。
さらにご利益を願う方へ|摩ずり願い石・摩ずりダルマ


ご神殿廻りの際には、「なずり願い石」や「なずりダルマ様」をひと撫ですることで、さらにご利益が高まるといわれています。
なずり願い石の側面には、
- 一願成就
- 病気平癒
- 開運厄除
- 家内安全
- 商売繁盛
- 受験合格
といった文字が刻まれており、自分の願いに該当する文字の上を、そっと撫でながら祈願します。
また、なずりダルマ様は、九年間の座禅の末に悟りを開いた「だるま大師」をかたどった像で、触れることで、
開運招福・家内安全・商売繁盛・合格祈願・必勝祈願・魔除け・病除け・五穀豊穣
などのご利益があるとされています。
ご神殿廻りとあわせて、静かな気持ちで手を添えてみてください。
季節の風景──鹿嶋神社の鯉のぼり奉納

鹿嶋神社を訪れたのは、4月下旬。
端午の節句を前に、ご本殿前には子どもたちの健やかな成長を願って、色とりどりの鯉のぼりが奉納されていました。
一願成就の祈りが集まる神殿の前に、大空へ向かって泳ぐのを待つ鯉のぼり。
張りつめた祈願の空気の中に、やさしい季節の彩りが添えられているように感じられます。
5月に入ると、これらの鯉のぼりは本殿前の広場に掲揚され、青空の下、風を受けて力強く、そしてのびやかに空を泳ぐ姿を見ることができます。
真剣な願いを胸に参拝したあと、ふと顔を上げた先に広がるこの光景は、心をそっと和らげてくれる鹿嶋神社ならではの季節の風物詩です。
神社では珍しい風習|香炉舎と灯明舎

本殿の左手前には、線香を奉納する「香炉舎」と、 ろうそくを奉納する「灯明舎」が並んでいます。
お寺ではよく見かける光景ですが、神社で香を焚き、お灯明を点ずる風習は珍しく、鹿嶋神社ならではの特徴のひとつです。
この風習は、武将が出陣に臨む際、鹿嶋神社に詣でて武運長久を祈願し、甲(かぶと)に香を焚きしめて勇ましく出陣したという故事に由来すると伝えられています。
静かな境内に立ちのぼる香の煙と灯明の光は、祈りの場としての鹿嶋神社の歴史を今に伝えてくれます。
鹿嶋神社の末社・摂社めぐり


本殿の左手には、戎社・出雲社・三宝荒神社の三社が並んで鎮座しています。
戎社(えびすしゃ)
ご祭神:事代主神(ことしろぬしのかみ)
商売繁盛・信用の神様として信仰されています。
出雲社
ご祭神:小名毘古那神(すくなびこなのかみ)
国造り、医薬、まじないの神様として知られています。
三宝荒神社
荒神さまとも呼ばれ、かまどの神様として信仰されています。
三宝とは
- 火の神様:火産霊神(ほむすびのかみ)
- かまどの神様:奥津日子神(おくつひこのかみ)
- 奥津比売神(おくつひめのかみ)
の三神を表し、衣食住の恵みを授ける守り神として、また安産の守護神としても信仰されています。
🌿摂社のさらに奥、「稲荷大明神」については、別記事で詳しくまとめています。
鹿嶋神社の神使「神鹿(しんろく)」

鹿嶋神社の象徴であり、神様のお使いとされるのが、青銅製の「神鹿(しんろく)」です。
参拝の帰り道は、神鹿の前からスロープになっており、そのまま祈祷殿へと続いています。
ベビーカーや車イスの方も利用しやすく、どなたでも無理なく参拝できる配慮がなされている点も、鹿嶋神社の特徴です。
鹿嶋神社の御朱印|受付場所・時間・初穂料

鹿嶋神社の御朱印は、祈祷殿右手の授与所でいただけます。
ご本殿参拝後、右手のスロープを下りると祈祷殿に到着します。
お札やお守りの授与も、こちらで行われています。
受付時間
8:00 ~ 16:00
初穂料
300円
御朱印は、持参した御朱印帳への記帳、用意されている奉書紙(書置き)または神職の方がいらっしゃる場合は、
奉書紙にもその場で直接、御朱印を書いていただけます。
鹿嶋神社にはオリジナルの御朱印帳が2種類あります。
鹿嶋神社の御朱印

鹿嶋神社の御朱印は、中央に『鹿嶋神社』の文字と神紋、朱印が押され、右側に『奉拝』、左側に参拝の日付が筆書きで記されます。
右下には、月ごとに替わる季節の花の判子が押されており、4月(卯月)には桜の判が添えられていました。
参拝の証としていただく御朱印。
書置きでいただいた場合は、きれいに保管できるホルダーがあると安心です。
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月ごとに楽しめる御朱印の花印
鹿嶋神社の御朱印には、月替わりで季節の花の判子が押されます。
- 1月(睦月):桜
- 2月(如月):梅
- 3月(弥生):蒲公英(たんぽぽ)
- 4月(卯月):桜
- 5月(皐月):菖蒲
- 6月(水無月):紫陽花
- 7月(文月):朝顔
- 8月(葉月):向日葵
- 9月(長月):秋桜
- 10月(神無月):紅葉
- 11月(霜月):菊
- 12月(師走):南天
参拝の時期ごとに異なる花印を楽しめるのも、鹿嶋神社の御朱印の魅力です。
鹿嶋神社名物|参道の柏餅

参道には、鹿嶋神社名物の柏餅を売っているお店が何軒か並んでいます。
参拝を終えたあとに立ち寄りやすく、境内の静けさから日常へ戻る前の、一休みにちょうど良い存在です。
お店の方が手際よく、柏の葉に包んでくれた柏餅は、もちもちとした食感でやさしい甘さ。

🔖参拝後に、ほっとひと息つけるやさしい味わいでした。
お正月・初詣・合格祈願で訪れる方へ
初詣シーズンの混雑について
初詣シーズン(1月1日〜3日頃)は、多くの参拝者で境内が賑わいます。
特に午前10時〜午後3時頃は混雑しやすいため、落ち着いて参拝したい方は、早朝や夕方以降の時間帯がおすすめです。
また、お正月期間中は周辺道路や駐車場の混雑が予想され、12月31日夜から1月3日頃まで交通規制が行われます。
神社近くの駐車場は約400台分ありますが、お正月期間は有料となります。
公共交通機関の利用や、時間帯をずらしての参拝もあわせて検討すると安心です。
合格祈願について
初詣シーズンと重なる1月は、合格祈願の参拝者も多く訪れます。
境内が混雑する時間帯があるため、時間に余裕を持ち、落ち着いた気持ちで参拝されることをおすすめします。
学神祭(がくしんさい)|入学試験合格を願う祈祷行事
鹿嶋神社では、入学試験合格を祈願する祈祷行事「学神祭」が斎行されています。
毎年1月の最終日曜日に行われ、受験を控えた多くの参拝者が、合格祈願のために訪れます。
鹿嶋大神は、古くから「武神」「軍神」として崇拝されてきた神様です。
戦に勝つ力=勝負ごとに打ち勝つ力 ともされ、受験や資格試験といった人生の大切な勝負に臨む人々の信仰を集めています。
学神祭のポイントまとめ
- 斎行日:毎年1月の最終日曜日
- 護摩木奉納期間:1月5日〜当日
「一願成就」の信仰が息づく鹿嶋神社は、本気の願いをひとつ、神前に託したい方にとって、心を落ち着けて向き合える場所といえるでしょう。
ダルマは、「願いを立て、見守り続ける」象徴。
参拝のあと、日々の暮らしの中でそっと目に入る場所に置いておくことで、気持ちを整えるきっかけにもなります。
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アクセス・マップ・基本情報
鹿嶋神社へのアクセス
鹿嶋神社は、兵庫県高砂市北部の自然豊かな場所に鎮座しています。
公共交通機関・車のいずれでも参拝が可能です。
電車・バスでのアクセス
- JR山陽本線「曽根駅」から
神姫バス【鹿嶋神社行】で約11分 - JR「姫路駅」北口から
神姫バス【鹿嶋神社行】で約35分
徒歩・車の場合
- JR曽根駅から徒歩約30分
- 車の場合:JR曽根駅から約5分
国道2号線「阿弥陀」を北へ1.7km(約3分)
アクセスマップ
駐車場について
鹿嶋神社には、参拝者用の駐車場があります。
- 駐車場台数:約400台
- 通常期:無料
- お正月期間:有料
※初詣期間や学神祭の開催日は混雑が予想されるため、早めの到着、または公共交通機関の利用がおすすめです。
鹿嶋神社の基本情報
- 名称:鹿嶋神社(かしまじんじゃ)
- 所在地:〒676-0828 兵庫県高砂市阿弥陀町地徳279
- 電話番号:079-447-4676
- 参拝時間:24時間参拝可能
- 御朱印受付:8:00〜16:00
- 駐車場:あり(約400台)
一人一願、心を込めて祈る——
鹿嶋神社は、「本気の願い」を託す人に寄り添ってくれる神社です。
初詣や合格祈願など、人生の節目に、自分自身と向き合う時間を持ちたい方は、ぜひ一度訪れてみてください。
※正式名称は「鹿嶋神社」ですが、「鹿島神社」と表記されることも多い神社です。
鹿嶋神社を中心に、合格祈願・縁結び・パワースポットを巡りたい方は、周辺神社をまとめた記事も参考にしてみてください。


