島根県松江市に鎮座する八重垣神社の境内奥、佐久佐女(さくさめ)の森にある「鏡の池」は、古くから良縁占いの聖地として知られています。

良縁を願う人が、本殿での参拝を終えたあとに向かうこの場所では、占い用紙を水面に浮かべ、硬貨を置いて沈む様子から、恋愛や結婚のご縁を占うことができます。
この記事では、鏡の池の占い方法や意味、実際に訪れたときの雰囲気を、初めての方にもわかりやすく紹介します。
鏡の池とは|八重垣神社で良縁を占う場所
『鏡の池』は、御祭神・稲田姫命が八岐大蛇の難を避け、八重垣にお隠れになった際、飲み水としてこの池の水を使い、水面が鏡のようにお姿を映したことから名付けられたと伝えられています。
鳥居をくぐり、森の奥へ進むと、ひっそりと静かな空気に包まれた池が姿を現します。
※2025年放送の朝の連続テレビ小説ばけばけで、ヒロイン・トキの恋占いの舞台として登場したことでも注目を集めています。
鏡の池の占い方法|手順と見方をわかりやすく解説
占い用紙はどこでもらえる?
良縁占いを行うには、境内の神札授与所で占い用紙をいただきます。
用紙は積み重ねられているため、上から順番に一枚取るのが決まりです。
「どれにしよう」と選びたくなりますが、最初に手にした一枚が、自分にご縁のある占い用紙だとされています。
- 初穂料:100円
用紙の中央には「素戔嗚尊」「稲田姫命」二神の朱印入り
池に占い用紙を浮かべる

鏡の池の水面に、そっと占い用紙を浮かべます。
すると、少しずつ文字が浮かび上がり、今の自分へのメッセージと吉方位が現れます。
私がいただいた言葉は、
「恩に報いよ 運開ける 東~南 吉」
これまで受けたご縁や恩に感謝することが、運を開く鍵だと教えられたように感じました。
硬貨を乗せて祈る

浮かべた占い用紙の上に、10円または100円硬貨をそっと乗せ、静かにお祈りします。
恋愛や結婚に限らず、仕事、人間関係、人生の流れなど、さまざまなご縁を占うこともできます。
私の占い用紙は、近くで、しかも3分ほどで沈みました。
実際に沈む瞬間を見て感じたこと
じわじわと時間をかけて沈むのかと思っていましたが、突然、用紙がスッと二つに折れ、そのままストンと落ちるように沈んでいきました。
あまりにも早かったため、池の向こう側に鎮座する天鏡神社にお参りして戻った時には、ちょうど沈む瞬間…。
写真や動画に残す余裕はありませんでした。
早く沈むこともあるので、占い中は池から離れず見守るのがおすすめです。
八重垣神社 奥の院|天鏡神社(あめのかがみじんじゃ)

鏡の池のそばにひっそりと鎮座する 天鏡神社
- 御祭神:稲田姫命
- ご利益:縁結び、夫婦和合、安産、授児、良縁祈願
稲田姫命が、鏡の池にご自身の姿を映してご覧になったという伝承から、美容のご利益があるとも言われています。
鏡の池への行き方
佐久佐女の森へ続く参道と道中の出来事

本殿脇の門をくぐり、階段を下っていくと、佐久佐女の森へ続く道が現れます。
鏡の池に向かう途中、蛇に遭遇


途中、目の前を蛇が横切る出来事がありました。
蛇は神様の使いとされ、境内で蛇を見かけることは「歓迎のサイン」「変化と成長の兆し」と言われています。
変化を恐れず前へ進めば、幸運が訪れる
そんなメッセージを受け取った気がしました。

蛇は、参道脇に佇む古木のうろへと、音もなく姿を消していきました。
幹が大きく裂け、内側がぽっかりと空いたその場所は、まるで長い年月を経て自然がつくり上げた祠のよう。
人の気配を拒むような静けさがあり、思わず立ち止まって見送ってしまいました。
鏡の池側の手水舎

鏡の池側の手水舎。すぐそばには川が流れています。
佐久佐女の森の入り口

小さな川に架かる橋を渡ると佐久佐女の森と奥の院、鏡の池がある神域へと入ります。
夫婦椿(子宝椿)

二本の椿が、途中でくっついて一つになっています。

八重垣神社の名前の由来ともなった垣根が続きます。
夫婦杉と呼ばれた大杉の跡

佐久佐女の森には、夫婦杉と呼ばれる大杉が2本立っていましたが、そのうち1本は、現在は跡を残すのみとなっていました。
🌿鏡の池がある 八重垣神社 の由緒やご利益、境内の見どころを、詳しくまとめています。
八重垣神社 鏡の池|基本情報・アクセス
基本情報
- 名称:八重垣神社 鏡の池
- 所在地:〒690-0035 島根県松江市佐草町
- アクセス
・車:JR松江駅より約15分/松江中央ICより約6分
・バス:JR松江駅4番乗り場 → 八重垣神社バス停下車
・本殿境内から徒歩約5分 - 駐車場:あり(無料)
- HP:https://yaegakijinja.or.jp/
マップ
八重垣神社と出雲大社 は、あわせて参拝したいと考える人も多い場所です。
ただ、松江市と出雲市は思ったより距離があり、どちらもじっくり巡ろうとすると、移動時間が気になってしまうこともあります。
鏡の池で静かな時間を過ごしたあとや、出雲大社を参拝したあとは、そのまま近くで一泊して、旅のペースをゆっくりにするのもおすすめです。
宿泊することで、朝夕の空気を感じながら参拝できたり、気持ちに余裕を持って次の目的地へ向かえたりと、旅の印象も大きく変わります。
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まとめ|鏡の池は、想いと向き合うための場所
鏡の池の占いは、結果がすぐに分かるものではありません。
浮き出たメッセージを心に刻み、水面に浮かぶ紙を静かに見つめる時間そのものが、自分の気持ちを整理し、これからのご縁に向き合うひとときなのだと感じました。
ですが、実際の私は、じっとその場で待つことができず、池の向こう側で鏡の池を見守るように鎮座する天鏡神社にお参りをして、一周してから戻ってきました。
すると、池に戻ったその瞬間、水面に浮かんでいた占い用紙が、すっと静かに沈んでいきました。
「ちょっとだけ待つ」「離れる」「また戻る」「あわてる」――
その一連の動きや時間そのものが、自分の気持ちや向き合い方を映していたように思います。
恋愛や結婚に限らず、今の自分を見つめ直したいとき、そっと背中を押してほしいときに、心を落ち着けて立ち寄りたい場所です。
八重垣神社を参拝したあとは、佐久佐女の森まで足を延ばし、鏡の池で静かな時間を過ごしてみてください。

