
兵庫県高砂市、縁結びの神様で親しまれている高砂神社へ、御朱印めぐりを兼ねて参拝に訪れました。
謡曲「高砂」にも詠まれ、夫婦円満と長寿の象徴として語り継がれてきた「相生の松」でも有名です。
高砂神社は、一歩足を踏み入れると驚くほど見どころが詰まった神社です。
「こんなところにも見どころが?」と感じた参拝体験をもとに、境内を隅々までご紹介します。
高砂神社とは|謡曲「高砂」と相生の松の物語
高砂神社のある高砂の地は、瀬戸内海にほど近い場所で、海と陸の要所であり、古くから人々の往来とともに歩んできた場所です。
境内には松の木が多く植えられ、海の気配とともに、穏やかで落ち着いた空気が流れています。
高砂神社を語るうえで欠かせないのが、謡曲「高砂」にも登場する相生の松の物語です。
老夫婦が松の精として現れる物語を通して、「ともに生き、ともに歳を重ねる」ことの尊さが、時代を超えて語り継がれています。
高砂神社 相生の松

霊松殿に保存されている相生の松は、一本の根から雌雄二本の幹が寄り添うように生えていることから、夫婦円満と長寿の象徴とされています。
高砂神社の御祭神とご利益

御祭神
- 主神
大己貴命(おおなむちのみこと) - 配祀
素盞鳴命(すさのおのみこと)
奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
ご利益
国づくりや人と人とのご縁を司る神である大己貴命(大国主神)と、素盞鳴命、奇稲田姫といった夫婦神や、相生の松が祀られていることから、次のようなご利益があるとされています。
- 縁結び
- 夫婦円満
- 長寿
高砂神社の見どころ
石の大鳥居

よく晴れた日には、青空に白い石の鳥居が美しく映えます。
こちらの参道は、途中で車が横切る場所もあるため、歩く際は少し注意が必要です。
高砂神社の表門

境内への入り口となる表門は、瓦屋根に重厚な造りの四つ足門です。
ここから神域と入っていく場所で、自然と気持ちも引き締まります。
象頭山と刻まれた石燈籠

表門を入ってすぐ、両脇には階段が添えられた大きな石灯籠が立っています。
表側には「寛政十一年」、裏側には「象頭山(ぞうずざん)」と刻まれています。
象頭山とは、香川県の金刀比羅宮がある山の名称です。
この刻字からも、高砂神社が海運や人の往来と深く関わってきた要所であったことがうかがえます。
手水舎

瓦屋根付きの落ち着いた造りの手水舎。周囲の松の木々と調和した、静かな佇まいが印象的です。
参拝の前に、ここで手と口を清めます。
高砂神社の御神木「いぶき」

境内でひときわ存在感を放つ御神木の「いぶき」。
御神殿の方へと大きく枝を広げる姿から、積み重ねてきた時間の長さが静かに伝わってきます。
この御神木には、一本の「杖」から芽吹いたという伝説が残されています。
九州の阿蘇神社 の神主が、京へ向かう途中に高砂の浦へ立ち寄り、持っていた杖を地面に突き刺したところ、そこから芽が吹いたと伝えられています。
松の木に囲まれた参道

松の木に囲まれた参道を進むと、正面に拝殿が見えてきます。
参道の石畳で日向ぼっこする鳩の姿も、のどかで穏やかな感じがします。
高砂神社 参拝

高砂神社の拝殿には扉がなく、奥のご本殿まで見渡すことができます。
ゆっくりと鈴を鳴らし、静かに手を合わせます。
相生の松が保存されている霊松殿

三代目 相生の松が保存されている霊松殿。
兵庫スサノヲ四社詣 令和 8 年「丙午」の幕が張られています。
相生の松と本多忠政|受け継がれてきた名木の物語

天禄年間からあったとされる高砂神社の相生の松は、初代から大切に受け継がれてきましたが、時代の移り変わりの中で、枯れ死にしてしまうこともありました。
この名木を惜しんだ姫路藩主の本多忠政が、寛永2年(1625年)頃に、三代目となる相生の松を植えたと伝えられています。
この三代目の相生の松は、やがて約30メートル四方に枝葉を広げるほどの大木へと成長し、大正13年(1924年)には国の天然記念物に指定されるほどの名木となりました。
その後、惜しくも枯れ死にしてしまいましたが、現在は霊松殿にその幹が大切に保存されています。
残された幹の太さや力強い枝ぶりからは、当時の壮大な姿が偲ばれます。
相生の松は、枯れてなお、その姿と物語によって、積み重ねられてきた時間の尊さを、静かに伝えてくれているようです。
現代へと受け継がれる、五代目相生の松

現在、境内で見ることができる、高砂神社の象徴を受け継いだ、五代目の相生の松です。
まだ若木ですが、この先、幾百年もの時を重ね、再び名木と呼ばれる存在になる日を思い浮かべると、人の一生では叶わない、時の重みを感じます。
足元に落ちていた松の葉をひとつだけ拾い、大切に持ち帰らせていただきました。
若木の相生の松が、強く育っていく未来の時間に、自分のこれからをそっと重ねてみたくなったので…。
高砂神社の能舞台

謡曲「高砂」の世界観を今に伝える、高砂神社の能舞台。
能舞台の正面奥、「鏡板」に描かれた老松の姿に相生の松が重なり、この場所が謡曲「高砂」発祥の地であることが、静かに伝わってきます。
まだまだ続く、高砂神社 境内巡り
高砂神社には、まだまだたくさんの見どころと摂末社があります。
🌿 境内に点在する見どころと摂末社巡りは、別記事でまとめています。
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高砂神社の御朱印|種類が多く、選ぶ楽しさも

高砂神社の御朱印は種類も多く、月ごとに替わる限定御朱印や豆御朱印、西陣織の御朱印など、バラエティ豊かです。
どれにしようかと迷う時間も、参拝の楽しみのひとつになります。
今回は、迷った末に三種類の御朱印をいただきました。
また季節を変えて、何度も足を運びたくなります。
月替わりの御朱印も、これから少しずつ集めていきたいと思っています。
🌿 高砂神社でいただける御朱印の種類や注意点を、別記事でまとめて紹介しています。
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高砂神社のおみくじ・授与品
高砂神社の授与品や御砂のいただき方、おみくじ、厄落としの桃玉投げなど、参拝の中でできる体験をまとめました。
🌿 御砂やおみくじ、絵馬、厄落としについて、詳しく紹介しています。
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高砂神社を訪れて
高砂神社は、境内の見どころや摂末社も多く、ゆっくりと時間をかけて巡りたい神社です。
参拝を終えたあとは、高砂神社から歩いて5分ほどの場所にある、古民家カフェ「古陰」でランチをいただきました。
高砂神社から高砂駅周辺にかけては、古い建物やレトロな街並みが残るエリアで、参拝とあわせて楽しみたい高砂の街歩きもおすすめです。
🌿 高砂のレトロな街歩きは、別記事でまとめています。
準備中
高砂神社のアクセスと基本情報
基本情報
- 名称:高砂神社
- 住所:兵庫県高砂市高砂町東宮町190
- 電話:079-442-0160
- アクセス
電車:山陽電鉄「高砂駅」から徒歩 約15分
車:加古川バイパス 加古川西ランプから南へ10分 - 駐車場:あり(無料)
- HP:https://takasagojinja.takara-bune.net/
マップ
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