兵庫県たつの市御津町室津の岬に建つ加茂神社へ参拝に行ってきました。

加茂神社は兵庫県たつの市御津町室津にあり、美しい自然海岸の岬を有する山上に建つ神社。通称『室明神』。
兵庫県たつの市 加茂神社(かもじんじゃ)
加茂神社の御由緒
京都賀茂別雷神社の御厨の地に建てられた賀茂別雷神社直系の神社で正面の本殿を含む五棟の流造り・檜皮葺(ひわだぶき)の社殿は、優美で壮大な外観です。
これら五棟の社殿、唐門、東西の回廊を合わせた8棟は、1974年に国の重要文化財に指定されています。
その歴史は古く平安時代へとさかのぼり、 1180年 高倉上皇・平清盛が海の安全を祈願する厳島詣での途中この神社へ立ち寄り参拝した際に、古びた五、六棟の社殿が立ち並んでいたと「高倉院厳島御幸記」に記されているそうです。

数年前までは左側の神馬の向こう側に立派な桜の木があったようですが、現在は朽ちた切り株が残っているのみで残念です.....。
加茂神社 ご本殿

加茂神社 ご祭神
案内板より
国指定重要文化財 三間社流造り
祭神 加茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)
雷のご神威により、厄除け災除け等家内安全の神
配神 建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)(祇園様)
農耕、疫病厄除けの神
配神 菅原道真の命(すがわらみちざねのみこと)(天神様)
学問勉学の神


加茂神社 境内

左側が本殿・唐門・回廊、奥に見えるのが四脚門、右は本殿と向かい合う拝殿。拝殿が離れて向かい側にある珍しい配置です。
梶取社(かじとりしゃ)


駐車場から加茂神社へと続く裏参道の坂道を登っていくと、加茂神社よりもさらに海側に近い見晴らしの良い場所に、海の神様住吉三神を祀る梶取社(かじとりしゃ)があります。
足場がないので横から撮影。傍らには眼下に広がる海へと続く岩場へと降りていける小道があります。

裏参道から境内への入り口
加茂神社 四脚門

表参道から上がったところにある四脚門(しきゃくもん)たつの市 指定文化財
1180年 高倉上皇・平清盛が海の安全を祈願する厳島詣での途中この神社へ立ち寄り参拝したとされ ”平 清盛 参拝の社” との表示があります。
四脚門とは門柱の前後に控柱を2本ずつ、左右合わせて4本立てたもので、正門に配されることの多い格式の高い重厚な門のことです。こちらの門は特に龍の彫刻が有名で、両側の上段にある龍の足の部分が馬のひづめになっていることから「馬足の龍」と呼ばれています。
ソテツの群生

裏参道から境内に入ったあたりと表参道沿いにソテツの群生があり、日本最北端の野生ソテツ群として兵庫県の天然記念物に指定されています。
ソテツは寒さに弱く自生する北限となっているようです。また、1年で1~4cmほどしか成長しないため、樹高が1mに達するまでに30~40年もかかるそうです。
アクセス マップ
基本情報
名称 | 加茂神社 |
所在地 | 〒671-1332 兵庫県たつの市御津町室津74 |
営業時間 | 常時参拝可能 |
交通アクセス | 姫路バイパス「中地IC」より国道250号を西へ40分 はりまシーサイドロード室津港入り口を左折 民家の間を通り抜ける狭い道が続きます |
駐車場 | 裏参道口の漁港の端に駐車場があり10台ほど停めることができます。トイレ有 |
公式HP | なし 兵庫県神社庁のホームページで詳しい情報を見ることができます。 |